医者になるまでの道!!~学生から実際に働くまでに経験すること~
子供には医者になってもらいたいと考えているけど実際にそこまでにどんな過程があるのか詳しく知らない
そんなことを思っているあなた!!
子供のためにも医学部では何をするのかや、大学を卒業してからはどんな道を進むのかは知っているべきです
今回は一人前の医者になるまでに経験することを紹介していきたいと思います
子供に医者になってもらい人
医学部に興味がある人
医者の人生を知りたい人
大学まで
医者になるにはまず医学部医学科に行かなければいけません
なので医学部医学科であれば国立大学であろうが私立大学であろうが特に影響することはありません
大学によって学費や得意分野、医局などが異なりますが、医師になるための道は難しいことは考えずにまず医学科に入るところから始まります
大学では
大学一年
見事受験に合格し医学科に入ることが出来たら、いよいよ大学で本格的に医学の勉強をしていきます
しかし一年生では残念なことに医学について勉強する時間は一週間のうちに4時間くらいでほとんど勉強しません
その代わりに多くの時間を一般科目の勉強をします
一般科目は英語や第二外国語と言われる言語を勉強したり、環境問題、差別問題などの社会問題についてなど様々なものを勉強します
これらの目的は主に二つあり、一つは二年時から始まる本格的に始まる専門科目の勉強を理解するための基礎を付ける目的です
二つ目は社会人になったときに最低限知っておくことを勉強するためです
高校までは国語や算数などの勉強しかしてこなかったため、人によっては社会について何も知らないという人もいます
そんな人がこれから生きていくうえで困らないために一般科目はあります
またいろいろな人とのコミュニティをつくる目的で、一般科目は国立大学などのいろいろな学部がある大学では、様々な学部の人が混ざって一緒に勉強をします
二年
二年生になっていよいよ本当に本格的に医学の勉強が始まります
二年生で主に勉強するものが基礎医学という分野です
基礎医学というのを簡単に説明すると人間が正常な場合の構造や機能を勉強します
筋肉や骨にはどんな種類が存在しどう働いているのか、人間はどのようにして栄養を補給したり、エネルギーを使ったりしているのかなど
正常な場合の体を勉強することで初めて病気になったときを判別できるようになります
三年
三年生では臓器ごとや専門科ごとについてより詳しく学習していきます
病気について勉強したり、薬や治療法についてもより詳しく勉強します
おそらくあなたが想像する医者の仕事の姿が見え始めるのはこのあたりからです
また解剖実習などの本格的な実験や実習も二年生に比べて本格的に始まっていくためやっと医者っぽいことが出来るようになります
四年
四年生になってしばらくすると、医学生生活の中で最初に来る関門が訪れます
それはCBTとOSCEと呼ばれる二つの試験です
CBTとはパソコンで行うペーパーテストのようなもので3,4年生で勉強してきた様々な医学についての試験です
一般的に筆記試験と言われるものとにています
OSCEとは一般的には実技試験と言われるもので、実際の診療の仕方や処置の仕方を試験します
この二つの試験に合格することで初めて4年生の後期から始まる病院実習に行くことができます
4年生の後期では附属病院での実習が始まります
実習では実際に医者が何を実際に行っているのかや、より実践的な医療の勉強をします
実際に患者さんと話をすることが出来るため医師を目指すものにとってはかなり楽しく、やりがいのある勉強になります
五年
医学科の人でも最も簡単だった学年が5年生だというくらい5年生は6年間の中で特殊な学年となっています
というのも5年生では机に座って勉強するということはほとんどなく、附属病院に行ったり、大学が関係を結んでいるほかの病院に実習に行ったりします
そこで今まで勉強してきたものが実践の場でどのように使われているのかを知ったり、実践の場に慣れていったりします
六年
いよいよ医学部も最高学年になりました
最高学年では一人でも患者さんを見ることが出来るレベルまで実力を上げていく勉強をします
そのために4,5年と続けてきた病院実習も最後の大詰めとなります
数週間ごとにいろいろな病院、様々な科を回って研修をします
6年生は後期になるとそんな生活も終わりまた座学に戻ります
なぜなら6年生では医師国家試験が待ち受けているからです
医師国家試験を受けるためにまず大学の卒業試験に合格する必要があります
大学の卒業試験を合格し、医師国家試験に合格することでついに医師免許と医学部卒業を手に入れることが出来ます
卒業後
初期研修
卒業後すぐに一人前の医者として働けるわけではありません
ここからは初期臨床研修が始まります
初期臨床研修は二年間あり、この目的はいろいろな診療科をまわり、自分が専攻する科を選ぶことです
ここで選んだ科は簡単に変えることが難しく、数年、もしかすると数十年先の未来の専攻科となるため初期研修は重要な期間となります
後期研修
初期研修が終わるとこれから患者さんと接する臨床医として働くか、実験をする研究医として働くかを選択することになります
多くの人が臨床医を選ぶためここでは臨床医の進路について紹介します
臨床医を選択した場合、次に後期研修に入ります
後期研修は選択した専門科で一人前になるために行います
初期研修と違い、自分で病院を選んで行うため医学生にとっての就活がここで始まります
この就活では学生と病院の要望を聞き、マッチングした場合のみ採用になるため自分の望んだ病院に入れない学生も少なくありません
後期研修で3~5年、手術や診療をしながら研修をすることで初めて一人前の医師となります
一人前の医師となればそのまま病院で働いたり、開業医として働いたりなど本人の希望で自由に選択することが出来ます
ここまでが学生から一人前の医師になるまでの道のりです
こう見てみると一人前の医師になるころには最低でも29才となっており、ほかの仕事に比べてかなり遅いことがわかります
それだけ医師という仕事は勉強期間が長いことがわかります
聞きたいこと、知りたいこと、詳しく教えてほしいことなどがありましたらぜひコメントしてください