東大理Ⅲ!京大医学科?トップの医学科に行くのは正解なのか。考えられるメリット・デメリット
あなたは子供にどんな大学の医学科に行ってもらいたいですか?
国公立大学、慶応大学、海外の大学などなど思いは様々だと思います
しかしおそらくできるのなら頭のいい大学、可能なら東京大学などに行ってもらえればうれしいこと限りなしだと思います
しかし本当にそうなのでしょうか?
頭のいい大学に行くことは子供にとって本当にメリットしかないのでしょうか?
今回はトップの医学科に行くことについてメリット・デメリットをまとめてみました
メリット
優秀な友達に会える
トップの大学に行く最も大きいメリットは優秀な頭を持った友達をたくさん作ることができるということです
大学での友達や同僚は一生ものであり、その後の医者の人生に大きな影響を及ぼします
そんな同僚に日本のトップクラスの頭を持つ人を選ぶことができる、これはこの上ないメリットです
ほかにも私は頭のいい人と触れ合い共に過ごすことにとてもメリットを感じます
それはなぜか?
頭のいい人の近くにいると自分までもがその考え方などのに影響されていくからです
例えば今の東大生は大学で起業する人も少なくないといいます
しかしもし地方の大学に行っていたらどうでしょう?
起業なんて考え方をする学生はほとんどいません
つまりそのような考えを持つ人が多く集まっているトップの大学に行けば、新鮮な考え方に触れ合うことができ、それによって自分の考え方が多様化し、成長することは間違いがありません
研究が盛ん
昔は医療を学びたかったら都会に行きなさい、と考えられていました
その理由は都会のほうが技術が進歩しており様々な患者さんも大勢訪れるからです
しかし現在の日本では、都市と地方での患者さんの量には違いがあるものの技術や道具の優劣はほとんどなくなったといわれています
つまり医学部に行って医学の勉強をするだけならトップ校も地方の大学も違いはないのです
ではトップの大学は何がいいのか?
それは研究が盛んということです
日本トップの大学、東京大学では研究のための国からの交付金が2位の京都大学の約130億円を大きく上回る約220億円となっています
そのため自分のしたいと思った研究や開発を存分に行うことができます
そのため医学部に行って研究をしたいと考えている人はトップ校を目指さない理由がないのです
提携病院が多い
昔からの歴史がある大学や大きな大学ではその大学病院と提携を結んでいる病院の数も一般的には多いです
提携病院が多いと何のメリットがあるかというと
例えばある科のマイナーなものを専門としている病院で研修がしたいと思ったときに地方の大学では提携病院が少ないためそれに合った病院が見つからない可能性があります
しかし提携病院が多ければその分条件に合った大学が見つかる可能性が高いです
達成感
トップ校を目指す理由は何も大学に入った後だけではありません
東大理Ⅲに合格したとなれば高校までにやってきた勉強の成果をこの上ないほど証明することができ、得られる達成感は表現できないほどでしょう
受験でトップの大学に受かるためという理由だけで医学部を目指すことは全く勧めませんが、医学部に行くと決めてせっかくなら日本のトップの大学に行きたいという目標を達成するために頑張るというのはとても大切なことであり、成長できることでしょう
~コラム~
ここでは少し休憩のためにメリットとかデメリットではないですがこんな事実もあるんだよ、という紹介をしてみたいと思います
それは大学の男女比です
親からするとあまり気にならないが、子供にとっては少し気になることであるのがこの大学の男女比です
男女比が医学部では一般的に偏差値の高い大学になるにつれて女子の割合が減る傾向があります
実際に男子率の高い大学は上位のほとんどが旧帝大学が占めています
東大理Ⅲや京大医学部を目指す子は高校も男子校や女子校などの割合が高く、男子の場合、大学まで恋愛経験がないなんて可能性も十分にあり得ます
男女比を理由に大学を決める必要はありませんが、将来の子供のやる気や経験に少しは影響を及ぼすため考慮してみるのも悪くないでしょう
デメリット
世間がより狭くなる
デメリットの一つ目は子供の考え方がより狭くなるということです
詳しく言うと、メリットで話したようにトップの大学に行くと優秀な人と会い、子供の知見が広がることは間違いありませんが、その反面優秀な人が考えることしかわからなくなります
一見別に大したことないじゃんと感じるかもしれませんがこれはかなり怖い問題です
なぜなら日本人のほとんどが悪く言うとそんなに優秀ではないからです
実際に私も大学に入ってからバイトを通して様々な経験をすることで初めて知る考え方などがたくさんあります
頭がよくてもっと効率のいいやり方などがわかる反面、普通の人がしていることや考えていることを知らないことがトップの大学に行く人のよくある特徴です
一般的な考え方を知ることで、より人のことを考えられる人間に育ちます
そのためよりよい医者になりたいと考えた場合、地方大学のほうが適している可能性は十分にあります
しかしこれはトップの大学に行っても本人の努力でいくらかはカバーすることができます
その方法は大学生のうちにバイトや出会いを求めて自ら行動することです
バイトと言っても給料の高い家庭教師などをするのではなく、もっと色々な考え方に触れることのできるバイト、例えばコンビニの店員などをすることです
そうすることによって社会について学ぶことができトップ校のデメリットを軽減することができます
本当に医師になりたい人が少ない
この特徴はトップ校のみに現れる特徴です
どうしてこの大学に入学したかの理由が建前ではトップの大学で勉強し優秀な医者になりたいといっていても、本音では親にそうするのが良いと強制されたからや、トップの大学に入りたかったからなど本気で医師になりたいという気持ちではない人が一定数います
その人たちは医師になることが目的ではなくその大学に受かることが目的なのです
しかしこれは今の日本の教育では仕方がないことなのです
なぜなら文系学部のトップは必ずしも法学部ではないですが、理系のトップはぶっちぎりで医学科だからです
そのため最も頭のいい大学を目指すと結果的に医学科になってしまうのです
大学で本気で医師になりたいと思っていない人と生活するのは本気で医師を目指している人にとっては不快でしかありません
そのため本気で医師になりたいのならトップの東大や京大ではなく、東京医科歯科大など本気で医師になりたいと考えている人が多い大学を考慮してみるほうが良いかもしれません
勉強が大変
トップの大学を目指すうえで最も大変なのが入るまでです
私は受験生の時に京大などを目指す学力が決してなかったわけではないため、また知り合いに実際に京都大学などのトップ校に行った人もいるためそのための努力量というのは並大抵のものではないことを知っています
本気で浪人しても受かるかわからないような大学です
そこに安心して受かるレベルの学力をつけるためには小さいころからの積み重なった努力が欠かせません
子供のころの時間はその後の将来を決める大切な時間です
そのほとんどを勉強に充てることも間違いではありませんが、その時間をほかの経験をしたり、家族と遊ぶ時間に充てることでトップの大学に行くこと以上の体験を子供ができるという可能性も十分にあります
最後に一言
ここまでトップ校のメリット・デメリットを様々上げてきました
しかし親が子供に本当にしてあげるべきことは何なのでしょうか
それは子供に医者にならせることでも東大に行かせることでもありません
その答えは様々ですが、その一つとして私は子供が後悔しない将来の選択をしそれに向かって行ける環境を作っておくことだと考えます
そのためには時に様々な経験をさせて選択肢を増やしてあげることも、トップの大学に行けるだけの学力の準備をしておくことも大切なことは間違いありません
子供が本当にしたいことを見つけてできるようにする、それが親の本当にすべきことだと私は考えます
聞きたいこと、知りたいことがありましたらぜひコメントしてください